March 30, 2008

第3回ローザンヌ世界宣教会議2010年開催へ

 1974年、スイスのローザンヌで開催され、宣教のあり方になどにおいて全世界の教会に多大な影響を与えてきた「ローザンヌ世界宣教会議」。その第3回、南アフリカ・ケープタウンでの開催を2010年10月に控え、ローザンヌ世界宣教委員会(ダグラス・バーゼル委員長)が準備を進めている。3月5日、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で来日中のバーゼル氏を迎え、懇談会を開催。会議の意義、次回の課題などについて説明した。

 第1回会議は、「世界の教会に大きな影響を与え、宣教の考え方に変化をもたらした」とバーゼル氏は語る。「救いのみを強調するのではなく、キリスト者として社会的責任を果たしていくこと、さらに、全教会で、全世界に福音のすべてを宣べ伝えていこうという意識が高まり、『ローザンヌ誓約』には2千300人もの教会指導者らが署名をしました」 

 「では、21世紀においてどのように世界に福音を提示することができるか」。それが次回の焦点だとバーゼル氏は言う。「多くの課題があります。今日、教会は内部的、外部的両面からチャレンジを受けている。今対処をしておかなければ、次世代に混乱を残すことになります。イエスのみが神への接点であるとの真理を証明していかねばならない。また、今やキリスト教は白人の宗教ではなく、南の地域の方が活発になっていますが、教育機関、財政面など未だに世界に均等ではない。『キリストの体』として、その点をもう一度考え直す必要がある。また何より、まだ終わっていない課題があります。特に難民、移民など、国をもたない民が多くいる時代。困難の中にある、福音に接したことのない人にどのように宣教していくか、それこそが第3回会議に期待することです」 

 2010年は、1910年のエジンバラ国際会議から数えて1000年目に当たる。「100年前は世界宣教の中心は英国でしたが、現在はアジアやアフリカが世界宣教の中心になっていると言えます。2010年に、ケープタウンで開催することは大きな意義がある」とバーゼル氏は言う。

 第3回ローザンヌ世界宣教会議は200カ国・地域から4千人の参加者を見込んでいる。▽多元化したポストモダンの世界にキリストの独自性をどう伝えるか▽世界の痛うみと苦しみにどう対応するか▽今日の教会における霊的欠乏の中でキリストの弟子をどう成熟させるか、などが焦点になる。 「第3回会議は10月16~25日の開催ですが、10日間に限定していません。『ローザンヌ』は運動です。会議を終えても、目前にある宣教的な挑戦に対し、力を合わせて応答し続けていきたいと願っています」と語った。

(出展:クリスチャン新聞)


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