February 18, 2008

コソボ独立宣言 セルビア人への配慮強調 首相が承認呼びかけ

 セルビアからの独立を一方的に宣言したコソボ自治州のサチ首相は十七日夕(日本時間十八日未明)の記者会見で、「あらゆる国と良好な関係を結びたい」と述べ、国家として承認するよう各国に呼びかけた。

 また、同首相は「すべてのコミュニティーの権利を守る」として、コソボ内の少数派セルビア人への配慮を強調した。

 記者会見では、同時にコソボの国旗も発表。青地に黄色でコソボの形を描き、コソボに住むそれぞれの民族を表す六つの星を配した。多数派のアルバニア人に偏らない多民族国家を表すためとして、アルバニア民族の象徴である双頭の黒ワシの使用は避けた。

 その後の記念演奏会ではコソボ・フィルハーモニー交響楽団がベートーベンの交響曲第九番「歓喜の歌」を演奏。日本人指揮者の柳沢寿男さん(36)から受けたレッスンの成果を披露して、新国家誕生を祝った。

日本、国家承認へ 町村官房長官表明

 町村信孝官房長官は十八日午前の記者会見で、セルビアのコソボ自治州が独立を宣言したことについて「国家として承認する要件が整っているかどうか、よく見定めたいが、今回の一連の経過にかんがみれば承認する方向だ」と、日本政府として国家承認する方針を明らかにした。

 手続きは「通常なら半年から一年かかる」(政府高官)が、コソボの場合、米国や欧州連合(EU)の主要国が直ちに承認する意向を示していることから、日本の承認が早まる可能性がある。

各地で暴動、負傷者も

 セルビア・コソボ自治州が独立を宣言した十七日、セルビアの首都ベオグラードでは、宣言に抗議する約二千人の若者が米国大使館前でデモを行った。ロイター通信によると、一部が暴徒化して大使館に投石。窓ガラスが割れるなどの被害が出た。報道によると少なくとも六十五人がけがをした。

 コソボ北部コソブスカミトロビツァでも同日夜、国連施設の敷地に手投げ弾三個が投げ入れられ、一個が同施設の駐車場で爆発した。けが人などの被害はなかったが、コソブスカミトロビツァは川を挟んでアルバニア人居住地域とセルビア人居住地域が分かれている。爆発はコソボが独立を宣言して直後だったことから、独立に反対する意図があったのではないかとみて調べている。

(出展:東京新聞)

 1つの国が誕生するという歴史的な瞬間ですね。セルビアとコソボについての背景についてよく知らないので調べてみます。

Blog Mura News

No comments: