February 23, 2008

国務長官ベルトーネ枢機卿キューバへ

 教皇庁国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿は、20日、キューバを公式訪問した。

 これは、1998年1月の教皇ヨハネ・パウロ2世の歴史的なキューバ司牧訪問から今年で10周年を記念するもの。

 同日夜、ハバナ国際空港に到着したベルトーネ枢機卿は、フィリペ・ペレス・ロケ外相をはじめとする政府要人、また教会関係者らに迎えられた。

 ベルトーネ枢機卿は26日までキューバに滞在。この間、ハバナで司教団、聖職者、神学生、修道者らとの出会いを持つほか、サンタ・クララ、サンティアゴ・デ・クーバ、グアンタナモでも教会関係者らと交流し、教皇ベネディクト16世からのメッセージと祝福を伝える。また、滞在日程の後半、ハバナで外相ら政府関係者、キューバ駐在外交団との会見も予定されている。

 同枢機卿はジェノバ大司教であった2005年10月、キューバを訪問し、フィデル・カストロ国家評議会議長と会見している。

 ベルトーネ枢機卿の今回の訪問は、カストロ議長の国家元首職からの退任表明直後に行なわれることとなった。

 同枢機卿は出発前のインタビューで、「キューバの教会、そして政府関係者を含むすべての同国国民のため、複雑な現実の中に前向きな発展があるように祈りたい」と話し、この訪問が実り多いものとなるよう希望を述べた。

(出展:バチカン放送局)

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